貯めても減らない不安、使ったら増える満足
「年金も限られてるし」「いつ何があるか分からないから」って理由で、
お金を“使わない”人、めちゃくちゃ多いです。
でも、それって“守ってる”ようで、実は損してるんですよ。
たとえば、気になるスイーツを我慢する。
ちょっと贅沢な旅を見送る。
本当は買いたかった服を「まだ着れるし」で流す。
この“ちょっとずつの我慢”が積もるとね、
人生の彩りまで消えてくるんですよ。
「使わない派」と「使う派」、その先の人生の違い
では、75歳を過ぎてからの「お金との付き合い方」がどう違うか。
2パターンに分けて比較してみます。
✅ パターン①:「節約がクセになってる人」
- 値段で選ぶのが当たり前
- セール品じゃないと買う気がしない
- 欲しいけど、「もったいない」で済ませる
- “使うと不安”が常に頭の中にある
→ 結果、毎日が「足りない」「怖い」「我慢」の繰り返し。
心がカサカサして、喜びより“安心”ばかりを優先するようになる。
✅ パターン②:「使うタイミングを決めて楽しんでいる人」
- 欲しいと感じたらちゃんと買う
- 食事や旅行に“満足料”としてお金を払う
- モノよりも“経験”にお金をかける
- 「いまを楽しむ」ことに投資している
→ 結果、少しずつでも気分が明るくなる。
人生に“ごほうび”を感じながら暮らしている。
正直ね、お金は“使ってなんぼ”です。
銀行に眠らせておいても、人生は豊かにならない。
むしろ、お金を「自分のために使える人」が、一番幸せそうに見えます。
節約グセをやめるための実践ステップ5選
じゃあ、「お金を使わないクセ」をやめるにはどうしたらいいのか。
今からできる小さなステップを紹介します。
✅ 1. 「欲しい理由」を考えてみる
ただの衝動買いじゃないか?と不安になるかもしれませんが、
「これは自分にとってどんな意味があるのか」を一度考えてみてください。
・この服を着たら、ちょっと出かけるのが楽しくなるかも
・このお茶碗でごはんを食べたら、気分があがりそう
・この旅に行けたら、忘れられない思い出になる
**“お金=感情を動かすための道具”**なんです。
✅ 2. 「財布に入ってる金額」じゃなく「人生の残り時間」で考える
75歳を過ぎたら、“お金の残高”より“時間の残り”の方が大事になってきます。
「あと何回、美味しいものを食べられるか」
「あと何回、好きな人と会えるか」
そう考えると、ケチってる場合じゃないんですよ。
✅ 3. 使う金額を“予算化”しておく
いきなり浪費すると不安になるので、「毎月2万円までは好きなことに使う」みたいに予算を決めましょう。
“許可された支出”って、心に安心感をくれます。
✅ 4. 「モノ」より「体験」に使う意識を持つ
高価なブランドより、温泉旅行。
新しい家具より、趣味の教室。
人との交流・感動・発見。体験にお金を使うと、“使った後も満足が続く”んです。
✅ 5. 「自分にごほうび」ルールを作る
たとえば、「歯医者に行ったらケーキ食べていい」
「1週間よく歩いたら、美味しい寿司を食べる」みたいに、生活に楽しみのご褒美を組み込む。
“ちゃんと頑張ってる自分”をお金で認めることで、幸福度がグンと上がります。
「使わない美徳」から「楽しむ勇気」へ
「節約は美徳」っていう時代、たしかにあったと思います。
でも、今は「お金を自分のために使える人」が魅力的に映る時代です。
なぜなら、お金は“使い方”に人柄が出るから。
・自分を大事にしている人は、人にも優しい
・自分にごほうびをあげられる人は、他人の幸せにも敏感
・楽しみ上手な人は、周りの空気も明るくする
つまり、お金の使い方を見れば「その人の人生の質」まで見えてくる。
まとめ:「お金を使える人は、幸せに触れる力がある」
✅ 「もったいない」より「今、使う価値があるか」で判断する
✅ 人生の“残り時間”の視点で、使うタイミングを考える
✅ モノではなく、体験や感動にお金を使う
✅ ごほうびルールを取り入れて、毎日に喜びをつくる
✅ 銀行より、自分の笑顔にお金を預ける
せっかく長生きするなら、
その時間を「我慢」と「節約」で埋め尽くすのって、なんか違うと思いませんか?
貯めることより、使って笑える時間が、あなたの人生を輝かせる。
お金は、あなたの“幸せセンサー”を働かせるためにあるんです。
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